保護者からの一言に何を書けばいいのか、悩んでいませんか?
小学校の通知表には、保護者からの一言や、家庭からのコメントといった記入欄が設けられていることがあります。
先生からの所見を読んだあとに、保護者としてコメントを記入する場面で、何を書いたらよいのか分からないと悩む方も多いのではないでしょうか。
この欄は、子どもの頑張りや日々の成長を家庭の視点から振り返り、温かい言葉で伝えるためのものです。
成績を評価したり、改善点を指摘したりする場ではありません。
例えば、次のようなコメントがよく使われています。
・友達と仲良く過ごしながら、協力することの大切さを学んでいます。
・苦手な計算にも前向きに取り組む姿に、たくましさを感じました。
こうした言葉には、お子さんへの励ましの気持ちが込められており、自己肯定感を高めるきっかけにもなります。
また、先生との信頼関係を築くうえでも、保護者からのコメントは大切な役割を果たします。
この記事では、学年別・学期別・季節別に分けて、具体的なコメント例と書き方のポイントをご紹介します。
どんなふうに書けばいいか分からない、形式的になりそうで悩むという方は、ぜひ参考にしてみてください。
学年別コメント例:保護者からの一言の書き方のヒント
学年ごとの成長段階をふまえて保護者からの一言を書くと、より伝わりやすくなります。
以下に学年別のコメント例をご紹介します。
・毎朝、元気よく登校する姿に安心しています。新しい学校生活にもすぐに慣れ、自分からいろいろなことに挑戦するようになりました。
・ひらがなや計算にも一生懸命取り組んでおり、学ぶ楽しさを少しずつ感じているようです。今後の成長がますます楽しみです。
・友達との関わりが増え、協力することの大切さを学んでいるようです。授業中も手を挙げて発言する姿が見られ、成長を感じました。
・宿題にこつこつと取り組む姿に、学習習慣の定着を感じます。日々の積み重ねを大切にしているようで頼もしいです。
・高学年への一歩を踏み出し、自分の行動に責任を持とうとする姿勢が少しずつ育ってきたように感じます。
・理科や社会など新しく始まった教科にも興味を持ち、積極的に学ぼうとする様子が見られました。好奇心を大切にしてほしいと思います。
・グループ活動や係活動を通して、自分の役割をしっかり果たそうと努力する姿に成長を感じました。
・難しい学習内容にも前向きに取り組み、諦めずに粘り強く頑張る姿が印象的です。家庭でもその気持ちを支えていきたいと思います。
・高学年らしい自覚が芽生え、下級生の手本になろうとする行動が見られるようになってきました。行事ではリーダーシップも見られました。
・自分の考えをしっかりと伝える力がついてきました。クラスメートとの対話を通じて学びを深めていく姿が頼もしいです。
・いよいよ小学校生活も最終学年となり、日々の言動に責任感が感じられるようになりました。努力の積み重ねが自信につながっているようです。
・中学校に向けて、自分らしく一歩一歩前に進もうとしている姿に成長を感じています。これからも応援していきたいです。
保護者からの一言の書き方ポイント:具体性・応援・前向きさ
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できるだけ具体的に
「算数が得意になりました」よりも、「かけ算の筆算がすらすら解けるようになりました」といったエピソードを入れると、伝わりやすくなります。 -
感謝や応援の気持ちを添える
「先生方のご指導のおかげで、安心して学校生活を送れています」や、「これからも前向きに取り組めるよう、家庭でも見守っていきたいと思います」といった一言があると、先生との連携もスムーズになります。 -
苦手なことも前向きに書く
「国語が苦手で心配です」ではなく、「読解に少しずつ取り組むようになり、本人も前向きです」といった書き方をすると、成長を応援する姿勢が伝わります。
避けた方がよい表現例:比較や否定はNG
通知表は子どもの頑張りを受け止めるものですので、以下のような表現は避けましょう。
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もっと頑張ってほしかった
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〇〇ちゃんのようにできていれば
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成績が落ちて残念です
比較や否定は、子どもの自己肯定感を下げてしまう可能性があります。
子どもなりの努力を認めることが大切です。
学期別コメント例:1学期・2学期・3学期
・新しい学年にもすぐに慣れ、毎日元気に登校しています。積極的に学習に取り組む姿勢が見られ、頼もしく感じています。
・友達との関係も広がり、相手の気持ちを考えた行動が少しずつできるようになってきました。
・行事や授業など、学校生活を通してさらに自信を深めることができたようです。落ち着いて学習に取り組む姿が印象的でした。
・読書を通して語彙や表現が豊かになってきたと感じています。引き続き、学びを楽しんでほしいです。
・1年間の努力が実を結び、自分に自信を持って取り組むようになりました。苦手なことにも挑戦する姿に感動しています。
・新しい学年でも、今までの経験を活かしてさらに成長していってほしいです。
長期休み向けメッセージ例
・暑さに負けず、元気に楽しい夏休みを過ごしてほしいです。自由研究や読書など、学びのチャンスもたくさんある時期だと思います。
・生活リズムを整え、心と体をゆっくり休めながら、有意義な夏にしたいと思います。
・今年1年の学びをふり返り、家族と温かい時間を過ごしてほしいと思います。体調管理にも気をつけたいですね。
・新しい年を気持ちよく迎えられるよう、心の準備ができるといいなと思っています。
保護者からの一言は、子どもへの応援メッセージ
通知表の保護者からの一言は、子どもの成績だけではわからない部分、例えば努力や成長の過程を認め、温かく見守る大切な機会です。
・いつも頑張っているね
・その努力をちゃんと見ているよ
・どんなときも応援しているからね
こんな素直な気持ちを、シンプルな一言に込めてみてください。
完璧な文章である必要はありません。
むしろ、子どもへの愛情や応援の気持ちが伝わることが一番大切です。
心からの言葉は、お子さんの自信となり、学校の先生との連携にもつながります。
ぜひ、日々の成長をしっかり受け止めて、温かく見守る気持ちを保護者からの一言に表してみてくださいね。