暑い季節になると、お庭やベランダにビニールプールを出して、子どもたちと水遊びを楽しむご家庭も多いのではないでしょうか。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、毎年のお家プールが恒例行事になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、ふと疑問に思うのが「お家プールって、いったい何月まで楽しめるの?」ということ。
真夏は間違いなく気持ちよく遊べますが、9月に入るとそろそろ片づけどきかな…と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お家プールを快適に楽しめる時期の目安や、季節ごとの工夫、安全に遊ぶための注意点や、シーズン終了後の片付け方法まで、まるごとご紹介します。
快適に遊べる気温と水温の目安
お家プールで水遊びを楽しむ際に、最も大切なのが気温と水温です。
特に、小さな子どもは体温調節がまだ未熟なため、涼しすぎると風邪を引いてしまう可能性も。
無理せず快適に楽しむためには、気温と水温を目安にするのがポイントです。
気温の目安は「28〜32℃」
快適に遊べる気温は、おおむね28〜32℃前後とされています。
この範囲なら水に入っても寒さを感じにくく、子どもたちも長く遊びやすい気候です。
気温がこれより低い日は、水遊びは控えるか、時間を短くするようにしましょう。
水温の目安は「25℃以上」
水温も同じくらい大切です。
冷たい水は体を急激に冷やしてしまうため、水温は最低でも25℃以上あると安心です。
朝一番に水を張るとかなり冷たいので、しばらく日光に当てて温めたり、ぬるま湯を加えて調整するのがコツです。
お家プールのシーズンはいつ?
では、実際にお家プールは何月頃まで楽しめるのでしょうか?
地域差や年ごとの気候の違いもありますが、おおむね次のような流れになります。
6月:様子見しながらのスタート
梅雨の時期ですが、晴れた日はだんだん気温も上がってきます。
6月中旬ごろから、プール開きをするご家庭も。
まだ水温が低い日もあるので、足だけ浸けたり、短時間の水遊びでスタートすると安心です。
7〜8月:まさに本番のシーズン!
7月・8月はまさにお家プールのゴールデンシーズン。
気温・水温ともに高く、朝から夕方までたっぷり遊べます。
こまめな水分補給と日よけ対策を忘れず、安全に楽しみましょう。
9月:天候と相談しながら楽しむ時期
9月に入ると気温が下がり始めますが、日中はまだ30℃近くまで上がる日もあります。
晴れた日を狙えば、まだまだ水遊びも可能。
水温は上がりにくくなるため、遊ぶ時間は短めに。
肌寒さを感じたら無理せずやめましょう。
10月:温暖化の影響で長引く暑さに対応
近年は10月でも真夏日が記録されることが増えました。
気温や日差しが十分にあれば、お家プールができる日もありますが、朝夕の冷え込みには要注意。
体調を崩さないよう、慎重に判断しましょう。
最近の気候変動とお家プールの楽しみ方
以前は、お家プール=夏休みの間だけというイメージが強かったのですが、最近では気候変動の影響でシーズンが長くなりつつあります。
特に猛暑日が増え、9月中旬でも30℃を超える日が多くなっています。
一方で、突然の夕立や気温の急変も増えているため、「今日はできるかな?」と毎朝の天気や気温をチェックする習慣も大切になってきました。
また、夏の猛暑対策として、夕方や朝方の涼しい時間に短時間だけ遊ぶというスタイルも人気です。
体への負担が少なく、快適に過ごせます。
季節ごとの遊び方の工夫
ただプールに水を張って遊ぶだけでは、毎回同じで飽きてしまうことも。
季節ごとの気温に合わせた遊び方を工夫すれば、長く楽しむことができます。
午前中から水を張って太陽で温める
朝の早い時間帯からプールに水を入れておくことで、太陽の光で自然に水温が上がり、遊ぶ頃にはちょうどよい温かさになります。
特に夏の初めや終わりなど、朝夕が少し肌寒い季節にはこのひと手間があると、冷たさを和らげることができます。
ぬるま湯を足して快適な温度に
気温があまり高くない日や水が冷たく感じるときには、最初にバケツやホースなどで少しだけぬるま湯を加えると、水が快適な温度になります。
小さなお子さんがいる場合には、冷たい水に長時間入ると体調を崩す原因にもなるため、無理のない温度調整が安心です。
風よけや日よけを設置する
風が強い日や曇りがちな日は、水遊び中に体が冷えやすくなるため、風を遮るためのパラソルやサンシェード、簡易テントなどを設置すると安心です。
また、強い日差しを避けるためにも、日よけの工夫は熱中症対策としても効果的です。
遊ぶ時間を短めにする
気温や水温にかかわらず、水の中に長時間いると体が冷えたり、疲れがたまりやすくなったりします。
とくに気温が安定しない時期は、30分程度を目安に遊び、こまめに休憩を取ることが大切です。
水から上がったあとは、タオルでしっかり体を拭いて保温してあげましょう。
安全に楽しむためのポイント
楽しく遊ぶためには、安全面にも十分配慮が必要です。
特に未就学児がいるご家庭では、次のようなポイントを意識しましょう。
-
常に大人がそばにいること
ほんの数センチの水深でも事故は起こりえます。絶対に目を離さないことが鉄則です。 -
滑りやすい床には注意
ビニールプールの周りは滑りやすいため、滑り止めマットや人工芝を敷くと安心です。 - 水は毎回入れ替える
衛生面を考え、毎回新しい水を使いましょう。特に暑い時期は雑菌の繁殖も早いため注意が必要です。
シーズン後の片付けと保管方法
シーズンが終わったら、来年も気持ちよく使えるように、しっかり片付けておきましょう。
以下のように、表にまとめました。
片付け手順 | 内容 |
---|---|
水をしっかり抜く | 残った水をすべて排水します。 |
中性洗剤でやさしく洗う | 汚れや皮脂などを洗い落とします。強い洗剤は素材を傷めるため避けましょう。 |
しっかり天日干しで乾かす | カビ防止のため、完全に乾かすのがポイントです。 |
新聞紙や布で包んで保管 | 直射日光や高温を避け、風通しの良い室内で保管すると長持ちします。 |
まとめ:お家プールを賢く楽しもう
お家プールは、夏の暑さをしのぎながら、家族で楽しい時間を過ごせる季節ならではのイベントです。
気温や水温を上手にチェックしつつ、安全対策やちょっとした工夫を加えることで、より長く快適に楽しめます。
最近の気候変動も考慮しながら、無理のない範囲で楽しめる日を選びつつ、今年もたくさんの思い出を作ってくださいね。
涼しい風が吹き始める頃、「また来年もやろうね」と笑顔で片づけができる、そんな温かな夏の締めくくりになりますように。